仙台の旧家では七夕祭りの期間中、七夕飾りの下で食事をする習わしがあると猫の葡萄会の参加の方からうかがいました。今では少なくなっているようですが素敵な風習ですね。
短冊、紙衣、折鶴、巾着、投網、屑かご、吹き流しの七つ飾りにはそれぞれ願いが込められているのだそうです。

短冊…学問や書道の上達
紙衣…病気や災難の厄除け、裁縫の上達
折鶴…家内安全と健康長寿
巾着…商売繁昌
投網…豊漁や豊作
屑かご…清潔と倹約
吹き流し…機織や技芸の上達

街を歩くと各区画ごとに趣向を凝らした七夕飾りが掲げられ、杜の都の賑わいを演出していました。なかでも小・中学生が折った何千とも何万とも分からない黄色やオレンジの千羽鶴がとても印象に残りました。
たくさんのみんなの願い叶いますように。。。通り過ぎる時きっと誰もが同じことを思ったでしょう。

時折吹く風に折鶴たちが静かに揺れていました。
「静かなる風の祭り」そんな言葉が似合う北の夏祭りでした。